こどもの日に何をする?伝統と新しい楽しみ方で作る特別な思い出
2025年01月27日更新
大切なこどもの日、どんな過ごし方をしようか迷っていませんか?
鯉のぼりや兜飾り、菖蒲湯など日本の伝統行事から、家族で楽しむ手作り料理、お出かけスポットまで。
この記事では、こどもの日をより特別な一日にする方法を詳しくご紹介します。
子どもの成長を祝い、家族の絆を深める思い出作りのヒントが見つかるはずです。
自宅での過ごし方、外出先でのイベント、特別な演出のアイデアまで、具体的な実践方法をお伝えします。
子どもたちの笑顔があふれる、心に残るこどもの日の準備を始めましょう。
こどもの日の由来と意味
1948年の国民の祝日制定により誕生したこどもの日。
国民の祝日に関する法律第2条では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを目的として定められています。
戦後の新時代における子どもの権利重視の考えから生まれ、一人一人の個性を大切にする現代の子育て理念が息づいています。
こどもの日と「端午の節句」とのつながり
端午の節句は中国発祥の五節句の一つで、邪気払いと健康祈願が原点です。
奈良時代に宮中行事として伝来し、薬草を飾ったり薬酒を飲んだりして邪気を払う儀式として行われており、鎌倉期に武家社会で男子の成長を祝う行事へ発展しました。
江戸時代には町人が武家の幟立てに対抗し、鯉のぼりを掲げる風習が広がりました。
現代では性別を問わず全ての子どもの幸せを祝う日となり、五月の気候の良い季節に家族で成長を喜ぶ文化として定着しています。
鯉のぼり・兜などの象徴の意味
鯉のぼりは中国の「登竜門」故事から、子どもの立身出世への願いを表します。
真鯉・緋鯉・子鯉は父母子の象徴で家族繁栄を願い、五色の吹き流しには健康や学問上達の願いが込められています。
風神雷神は邪気除け、龍は招福、虎は健やかな成長、赤富士は縁起を表す図柄です。
また、兜には子どもを災いから守る意味があります。
武家社会では実用品だった兜が、次第に子どもの成長を願う装飾品として定着しました。
平安時代の星兜から戦国期の変わり兜まで様式が進化し、子どもの成長と家族の幸福への、先人たちの願いを伝えています。
こどもの日にやることの基本
4月中旬から5月5日まで鯉のぼりと兜を飾って子どもの成長を祝い、こどもの日の当日に菖蒲湯に入る習慣が伝統的です。
菖蒲には邪気払いの効果があると言われ、季節の変わり目の健康維持に役立つため、香り高い生葉を湯船に入れ、その芳香で心身をリフレッシュしましょう。
柏餅は、新芽が出るまで古い葉が落ちない柏の特徴から、家系の繁栄を願う意味が込められた見た目も美しい和菓子で、つぶあんやこしあんを柏の葉で包んでいます。
一方ちまきは、もち米を笹の葉で包んで蒸した中華伝来の伝統食で、邪気を払う笹の葉の香りと、子どもの健やかな成長への願いが込められています。
近年では、遊園地や動物園へのお出かけ、家族でのホームパーティーなど、新しい楽しみ方も人気です。
子どもの好きな料理を作ったりプレゼントを贈ったりして特別な思い出を刻み、子どもの成長を喜び、家族の絆を深めましょう。
世代を超えた家族の集まりは、子どもの将来を語り合う貴重な機会になります。
伝統的な習わしを大切にしながら、現代の生活様式に合わせた新しい過ごし方を取り入れることで、より豊かな体験ができます。
家族みんなで楽しめる行事を選び、子どもの笑顔があふれる一日にしましょう。
鯉のぼり・兜を飾るポイント
鯉のぼりは東か南向きに設置し、太陽の光を浴びて美しく見えるよう工夫します。
庭がない場合はベランダ用や室内用の鯉のぼりを活用しましょう。
ベランダ用には、スタンドセットと取付金具タイプがあり、住環境に応じて選べます。
室内用は、おしゃれなデザインのものも多く、インテリアとしても楽しめます。
兜は床の間やリビングなど家族が集う場所に飾り、直射日光と湿気を避け転倒防止にも気を配りましょう。
強風や雨に注意し、飾り終わったら清掃して大切に保管してください。
各家庭の環境に合わせて飾り方を工夫し、伝統を大切にしながら楽しみましょう。
家族とのコミュニケーション
こどもの日の準備や飾り付けを家族で行うことで、子どもの責任感と協調性が育まれます。
一緒に鯉のぼりを飾り、菖蒲湯に入り、特別な料理を作るなど、共同作業を経ると親子の絆が深まります。
柏餅やちまき作りも楽しい思い出になります。
写真撮影や成長記録づくりで思い出を残し、子どもの誕生と成長への感謝を分かち合う時間を持ちましょう。
地域イベントへの参加は子どもの社会性を育む良い機会となるため、近所の人々と交流し、地域全体で子どもの成長を見守る環境を作ることも大切です。
子どもの将来の夢や希望について語り合い、親としての想いも伝える機会としましょう。
こどもの日を自宅で楽しむアイデア
子どもと一緒に過ごす時間を大切にしながら、自宅でこどもの日を楽しむ方法をご紹介します。
折り紙や画用紙を使ってこいのぼりを作り、色を塗って飾り付けましょう。
新聞紙や段ボールで兜を作れば、子どもの想像力も膨らみ、毛糸やストローなどの身近な素材を活用すれば、立体的な作品も完成します。
家族みんなでゲームをしたり工作を楽しんだりすると、特別な思い出になるでしょう。
窓際やベランダの鯉のぼりで季節感を演出し、五月人形も飾って記念撮影をすれば、成長の記録にもなります。
また、香り高い菖蒲の葉は子どもにとって新鮮な体験になるため、菖蒲湯に入って邪気を払い、みんなで健康を願いましょう。
子どもと作るこどもの日メニュー
柏餅作りに挑戦してみましょう。
こしあんやつぶあんなど、好みの餡を選んで柏の葉で包む作業は子どもも楽しめます。
ちまきも、もち米と具材を竹の皮で包んで蒸すだけでもちもちの食感を味わえるため、具材を混ぜ合わせる工程から子どもと一緒に取り組めば、より思い出深くなります。
こいのぼり寿司は、酢飯と具材で作る見た目も可愛らしい一品です。
海苔や野菜でカラフルな巻き寿司に仕上げ、卵焼き、人参、きゅうりで彩りを添えましょう。
アレルギーがある子どもには、卵や乳製品、小麦粉を使わない代替レシピもあります。
食材選びから調理まで、安全面に配慮しながら進めてください。
外出先で楽しむイベント・スポット
博物館や科学館では、特別展示やイベントが開催されることがあり、子どもの知的好奇心を刺激する展示物に触れられます。
遊園地やテーマパークのこどもの日限定アトラクションでは思い切り体を動かし、家族で活動的な一日を過ごしましょう。
横浜こどもの国では広大な自然の中で遊園地、牧場、バーベキューを体験し、季節の花や動物と触れ合えます。
東京の子ども向け映画祭では、アニメやドキュメンタリーで感動体験を味わうこともでき、作品との出会いが子どもの心に深く残るでしょう。
また、オンライン開催の学研キッズフェスのワークショップやクイズ大会は、天候に左右されず屋内で楽しめます。
こどもの日をさらに特別にする工夫
手書きのメッセージカードを添えて、子どもへの感謝と期待を伝えましょう。
一文字一文字に込める想いが、子どもの心に響きます。
祖父母を招き、一緒に過ごして世代を超えた絆を深め、昔遊びや家族の思い出話に花を咲かせるのも良いかもしれません。
子どもの笑顔や家族との触れ合いを写真や動画にしっかり残し、成長の記録を大切に保管してください。
子どもの好きな料理を用意し、家族みんなで食事をする時間を作ってゆっくりと会話を楽しめば、より特別な一日になるでしょう。
将来の夢や目標について語り合い、子どもの可能性を一緒に考える素敵なひとときになります。
まとめ
こどもの日は、子どもたちの健やかな成長を願い、家族の絆を深める大切な機会です。
鯉のぼりには立身出世の願いが、兜には守護の意味が込められ、伝統的な行事には先人たちの子どもへの深い愛情が息づいています。
家族で飾り付けを楽しみ、菖蒲湯に入り、一緒に柏餅やちまき、こいのぼり寿司を作る。
博物館や遊園地で新しい発見をし、時にはオンラインイベントで学びを深め、思い出を写真に残す。
家族でゆっくりと会話を楽しみ、将来の夢を語り合う。
こうした特別な時間の積み重ねが、かけがえのない家族の歴史を紡いでいきます。
世代を超えた集いや地域の人々との交流も、子どもの社会性を育む貴重な機会となり、小さな工夫の一つ一つが、こどもの日をより思い出深いものにしてくれます。
伝統を大切にしながら、住環境や家族構成に合わせた新しい楽しみ方を取り入れて、それぞれのご家族で心ゆくまでお楽しみください。