お歳暮のお返しはしたほうがいい?マナーや贈る際のポイントを解説
2024年12月17日更新お歳暮は、日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちを伝えるための贈り物です。
お歳暮を受け取った際に、お返しをすべきかどうか迷ったことはありませんか?
お歳暮のお返しには、いくつかのマナーがあります。
お返しをする際には、相手に失礼がないようにマナーを守ることが大切です。
この記事では、お歳暮のお返しのマナーやおすすめのギフトについてご紹介します。
お歳暮を受け取ったらどうする?
お歳暮を受け取ったら、まずは感謝の気持ちを伝えることが大切です。
直接手渡しされた場合はその場でお礼を言うのが基本ですが、郵送や宅配便で届いた場合は、できるだけ早くお礼状を送りましょう。
親しい間柄であれば、電話やメールでも問題ありませんが、目上の方には手書きのお礼状が望ましいです。
まずは電話で感謝の意を伝え、その後に改めてお礼状を送る方法もあります。
贈り主は贈り物が無事に届いたか、気に入ってもらえたかを気にしているはずです。
早めにお礼を伝え、感想を一言添えると良いでしょう。
お歳暮のお礼状の書き方
ここでは、お礼状の書き方についてご紹介します。
お礼状は以下のような構成で書くと良いでしょう。
- 挨拶:季節の挨拶や相手の健康を気遣う言葉から始めます。
- 感謝の言葉:お歳暮をいただいたことへの感謝の気持ちを伝えます。
- 具体的な内容:いただいた品物について具体的に触れ、その喜びや感想を述べます。
- 結びの言葉:今後の健康や幸せを祈る言葉で締めくくります。
夫宛てに届いたお歳暮に対するお礼状を妻が書く場合、お礼状の最後に夫の名前を記し、その横に小さく「内」と添えます。
妻以外の家族や会社の部下が代筆する場合は、「内」ではなく「代」と記しましょう。
通常、お礼状ははがきを使いますが、封書で送るとより丁寧な印象を与えます。
そのため、特に目上の方や特別な相手には封書で送ると良いでしょう。
以下に、お礼状の例文を示します。
~~~~~~~~~~~~~
拝啓
寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
この度は、素晴らしいお歳暮をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
家族一同、大変喜んでおります。
特に、○○(いただいた品物)には感激いたしました。
早速、皆で美味しくいただきました。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
今後とも変わらぬご交誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
~~~~~~~~~~~~~
手書きのお礼状は、より心のこもった印象を与えますので、できるだけ手書きで書くようにしましょう。
また、お歳暮を受け取ったら、できるだけ早くお礼状を送ることが大切です。
さらに、相手に対する敬意を忘れず、丁寧な言葉遣いを心がけることも重要です。
お歳暮にお返しは必要?
お歳暮は、日頃の感謝の気持ちを込めて贈るものであり、基本的にお返しは不要とされています。
そのため、自分が贈っていない相手からお歳暮を受け取った場合でも、お返しをしないのが一般的です。
お歳暮をいただいた際には、お返しをするよりも、届いたことの報告と心遣いへの感謝を伝えることが重要です。
それでも、お歳暮をいただくだけでは気が引けると感じる場合は、感謝の気持ちを込めてお返しを贈ることも問題ありません。
お返しを贈る時期
お歳暮のお返しには「いつまでに返さなければならない」という厳密な決まりはありませんが、できるだけ早めに贈るのが望ましいです。
12月中旬から下旬に届いたお歳暮のお返しは、年が明けてからでも問題ありませんが、松の内(1月7日)までには贈るようにしましょう。
お返しが年明けになる場合でも、お歳暮を受け取ったらすぐにお礼状を出すか、電話でお礼を伝えるのがマナーです。
ただし、あまり時間が経ってからお返しを贈ると、別の贈り物と受け取られることがあり、さらにお礼をいただくこともあるので注意が必要です。
お返しの金額
お歳暮のお返しは、いただいた品物の半額から同額程度が一般的です。
高価な品物を贈ると、相手に負担をかけてしまうだけでなく、「今後のお付き合いは遠慮したい」と受け取られてしまう可能性があります。
特に目上の方や上司への贈答では、お返しはあくまでもお礼の気持ちを表すものであり、金額面でのマナーを守ることも大切です。
なお、お返しの品を贈る場合は、お歳暮として贈るので、いただいたお歳暮に対してのお礼状は別に送るのが礼儀です。
いただいた品物と同じ商品は贈らない
まず、いただいた品物と同じものを贈らないように注意しましょう。
なぜなら、相手に「送り返す」という印象を与えてしまうからです。
誤解を避けるために、異なるジャンルの品を選ぶことをおすすめします。
ただし、同様の品物でも、いただいたものと異なるものであれば、お返しとして適切です。
のしの表書きは?
お歳暮の時期である12月上旬から12月31日までに贈る場合、のしの表書きは「御歳暮」とします。
年が明けて1月1日から松の内(1月7日)までに贈る場合は「御年賀」とし、松の内以降(1月8日)から立春(2月3日)までに贈る場合は「寒中御見舞」とするのが一般的です。
目上の方には「寒中御伺」とするとさらに丁寧になります。
それ以降に贈る場合は、のしの表書きを「お礼」とするのが適切です。
お歳暮のお返しにおすすめのギフト
お歳暮のお返しに最適な人気のギフトをご紹介します。
焼き菓子の詰め合わせ
焼き菓子の詰め合わせは、クッキー、マドレーヌ、フィナンシェなど、誰もが大好きな焼き菓子を詰め合わせた、まさに定番の贈り物です。
個包装になっているものが多く、衛生面も安心。
紅茶やコーヒーとの相性も抜群で、贈られた方もきっと喜んでくれるでしょう。
ジュースの詰め合わせ
ジュースの詰め合わせは、子どもから大人まで幅広い年齢層に喜ばれる贈り物です。
缶やビン、紙パックなどの形態があり、常温で保存できるため、受け取った後も困ることが少ないのが魅力です。
旬のフルーツを使ったジュースは、季節の移ろいを感じさせてくれるのもポイント。
冬の贈り物なので、温かみのあるりんごジュースなどがおすすめです。
無添加やオーガニックのジュースを選べば、さらに健康志向の方に喜ばれるでしょう。
ハムや加工肉
ハムやソーセージなどの加工肉の詰め合わせは、贈る相手を選ばず喜ばれる贈り物です。
ロースハムやベーコンなどの定番から、地域の名産品まで幅広いラインナップが揃っています。
ハーブやスパイスの香りが豊かなソーセージもあり、バラエティ豊かな選択肢が魅力です。
サンドイッチやパスタ、炒め物など、さまざまな料理に活用できるため、贈られた方も飽きずに楽しめます。
高級調味料セット
高級調味料セットは、料理好きの方にとって非常に嬉しい贈り物です。
たとえば、特選醤油や高級オリーブオイル、バルサミコ酢など、普段の料理を一段と引き立てるアイテムが揃っています。
特に、年末年始のクリスマスやおせち料理などの特別な料理に使える調味料は、贈り物として喜ばれるでしょう。
お歳暮のお返しに適さない品物
お返しとして避けるべき品物があるので、選ぶ際には注意が必要です。
現金や商品券
現金を贈ると、相手に「お金がない」と思わせてしまう可能性があるため、避けるべきです。
商品券は喜ばれることもありますが、できれば避けたほうが良いでしょう。
特に目上の方には控えたほうが無難です。
刃物
刃物は「縁を切る」という意味があるため、お返しには適していません。
便利で実用的なものであっても、ハサミや包丁が含まれるセットは避けたほうがいいでしょう。
ハンカチ
ハンカチがふさわしくないとされる理由は、文化的な背景にあります。
日本では、ハンカチは「手巾(てぎれ)」と書きますが、この「手巾」が「手切れ」とも読めるため、「縁を切る」ことを連想させるとされています。
そのため、贈り物としては避けられることが多いです。
「4(死)」や「9(苦)」を連想させるもの
お返しを選ぶ際には、セット物で「4つ」や「9つ」入りのものには注意しましょう。
たとえば、病院やホテルでは「4(死)」や「9(苦)」を連想させる数字は使われていないところが多く、細かいことかもしれませんが、特に年配の方は気にされることが多いです。
贈る相手のことを考えて、慎重に選びましょう。
まとめ
お歳暮を受け取ったら、まずは感謝の気持ちを伝えることが大切です。
一般的にはお返しは不要とされていますが、どうしてもお返しをしたい場合は失礼にあたりません。
お返しをする際には、タイミングや品物の選び方、のしのマナーなどに注意し、相手が喜ぶような品物を選ぶことが大切です。
感謝の気持ちをしっかりと伝えて、気持ちよく一年を締めくくりましょう。